市原悦子さんから学ぶ恋愛学

人気テレビドラマシリーズ「家政婦は見た!」の主役や、テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」のナレーションで知られる女優の市原悦子(いちはら・えつこ、本名=塩見悦子=しおみ・えつこ)さんが1月12日午後1時31分、心不全のため東京都内の病院で死去した。82歳だった。
市原悦子さんといえば、言わずと知れた名だたるドラマや映画に出演する大女優で、1990年には日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞に輝いている。
そんな市原さんは、過去のインタビュー映像の中で女優という仕事についてこう語っている。

『演じることで、自分にはないエッセンスが入る』

自分とはかけ離れた役をするのがすごく楽しかった。なぜなら、それによって今まで自分が持っていなかった新たな価値観や人間性を知り、演じたあともそのエッセンスが自分に少し残るから。
これを聞いていて、生きる上ですごく大切なことだと感じた。

『理想の人を演じることで、自己概念を引き上げる』

これはこと恋愛でも非常に大切な考え方である。
よく「自分に自信がないから」「付き合うのが怖い」「異性と話すのが苦手」などという人がいる。そのままでいい人は別だが、変わりたい人は変われる方法がある。

『3週間、理想の人を演じる』

理想の人ならどうするのか、どう振る舞うのが、どう考えるのか。とことんなりきって、演じるのである。
人は自我をひとつしか持てないと言われており、そう思い込んだ瞬間に自分が少し強くなった錯覚に陥る。その繰り返しで、自分が変わっていく。

ではなぜ3週間なのか。
これは行動を変え始めてから、習慣になるのが約3週間と言われている。
例えば、職場の異動で通勤時間が30分から1時間に伸びた場合、始めはめんどくさくても3週間ほど経つと慣れてくる。それと同じだ。

異性の前で勇気をもって自分を演じてみることも大事ではないだろうか。
そうすることで、必ず未来が変わるはずである。
また本日は成人式。ぜひ理想の成人像をもって、式に挑んでほしいものである。